Microsoft,組み込み機器向けのOS「Windows Embedded Compact 7」のCTP版を開発者向けに公開
 2010年6月1日,米国Microsoft社は,組み込み機器向けのOS「Windows Embedded Compact 7」のコミュニティ・テクノロジ・プレビュ版(CTP版.いわゆるベータ版)を開発者向けに公開した.製品版の出荷は,2010年第4四半期を予定している.

 Windows Embedded Compact 7は,従来同社がWindows Embedded CEとして提供してきたOSの後継にあたる.同OSはコンポーネント化されたリアルタイムOSであり,ユーザ・インターフェースを自由に設計できることや,フットプリントが小さいことを特徴とする.

 このOSは,Windows 7の新機能であるデバイス管理機能「Device Stage」を備える.また,DLNA(Digital Living Network Alliance)1.5に新たに対応している.映像コンテンツなどを転送できるMedia Transfer Protocol(MTP)やリモート接続用のRemote Desktop Protocol(RDP)にも対応する.Flash 10.1に対応しており,マルチタッチによる操作が可能.さらに,WordやExcel,PowerPoint,PDFを扱えるモジュールを用意している.

 対応プロセッサは,ARM(v7アーキテクチャを含む),x86,MIPSの3種類.マルチコア・プロセッサにも対応している.開発環境はVisual Studio 2008を利用する.

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マイクロソフト株式会社
TEL:0120-41-6755

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