Altera,28nmプロセスで製造し,最大28Gbpsのトランシーバ回路を備えるFPGAを発売
 米国Altera社は,28nmプロセスで製造するFPGA「Stratix Vファミリ」を発売する.本FPGAファミリには,28Gbpsの伝送速度に対応したトランシーバ回路を備える「GT」や12.5Gbpsのトランシーバ回路を備える「GX」,DSPアプリケーション向けに最適化し,かつ高速トランシーバ回路を備える「GS」,論理ブロックの集積度が高い「E」の四つのサブファミリがある.

 本FPGAファミリは,同社の従来品と比べて基本論理ブロックであるALM(Adaptive Logic Module)やDSPブロックの構造が強化されている.ALMは,パイプライン化などを考えてレジスタを追加した.またDSPブロックは,9ビット×9ビット〜54ビット×54ビットに対応可能な可変精度であり,前処理用の加算器などを追加した.浮動小数点演算にも対応している.

 高速トランシーバ回路を備える「E」以外の製品は,最大4個のPCI Expressエンドポイント・ブロックやDDR3などに対応するメモリ・インターフェースをハード・マクロで搭載する.PCI Expressエンドポイント・ブロックでは,Gen 1およびGen 2の8レーン(x8)までのプロトコル処理を行うことが可能である.

 電源電圧は,コア部が0.85V,I/O部が1.2V〜3.0V(GTは2.5Vまで).I/O電圧が3.0Vの場合,3.3VのLVTTL/LVCMOS とインターフェース可能である.量産向けにストラクチャードASICの「HardCopy V」も用意する.

 本FPGAファミリは,2011年第1四半期にサンプル出荷を開始する.開発ソフトウェアの「Quartus II」については,2010年第2四半期からサポートする予定.

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
日本アルテラ株式会社
TEL:03-3340-9480

(c)2010 CQ出版