T-Engineフォーラム,組み込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査報告書を一般公開
 T-Engineフォーラムは,「2009年度組込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査報告書」を公開した.T-Engineフォーラムとは,ユビキタス・コンピューティングの基盤技術の標準化と普及推進を行っている団体である.本アンケート調査報告書はT-EngineフォーラムのWebサイト(http://www.t-engine.org/news/pdf/TEF070-W001-100402.pdf)にて閲覧できる.

 本アンケート調査は,社団法人トロン協会が,「組込み総合技術展(ET2009)」,およびその前身となる展示会の会場で過去14回にわたり定点観測的に実施してきた.今回の内容は2009年11月18日〜11月20日にパシフィコ横浜で開催された「ET2009」の来場者を対象にアンケートを実施したもの.なお,トロン協会は2010年1月にT-Engineフォーラムに統合されている.

 本報告書によると,組み込みシステムに組み込んだOSのAPI(Application Programming Interface)について,ITRON/T-Kernel仕様のAPIが全体の50%以上を占めており,それまで増加傾向にあったPOSIX/UNIX系のAPIが減少傾向に転じたことなどが報告されている.

 T-Engineフォーラムでは,今後も組み込みOSの利用動向の定点観測を続けるととともに,アンケート結果を一般公開していく予定.

■連絡先
T-Engineフォーラム事務局
E-mail:office@t-engine.org

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