Agilent,CANやLIN,I2Cなどのシリアル通信の解析を得意とするオシロスコープを発売
 米国Agilent Techonolgies社は数十〜百数十万円のオシロスコープ「InfiniVision 7000Bシリーズ」を発売した.

 特徴は大きく二つ.

 一つ目の特徴は,シリアル通信のパケット解析用FPGAを搭載し,取り込んだデータを瞬時に解析できること.パケット間隔やID,データ内容,CRCなどのリアルタイム表示が可能.シリアル通信規格として,MIL-STD 1553,I2S,I2C,SPI,CAN,LIN,FlexRay,RS-232-Cなどに対応する.

 二つ目の特徴はショート・カット・ボタンが充実していること.カーソル専用のノブとボタン,シリアル通信解析のショート・カット・ボタン,検索結果の連続再生/逆再生ボタンがフロント・パネルに配置されている.

 これら二つの機能が加わったことで,シリアル通信を行うハードウェアの解析時間が大幅に短縮できるという.

 サンプリング・レートは2Gサンプル/s,メモリ長は8Mポイント,画面サイズは12.1インチ,画面解像度はXGA.アナログ・チャネル(2チャネル,4チャネル),ディジタル・チャネル(16チャネル,なし),アナログ周波数帯域(100MHz,350MHz,500MHz,1GHz)の仕様の異なるラインナップを用意する.

■価格
578,228円(DSO 7012B)

■連絡先
アジレント・テクノロジー株式会社
TEL:0120-421-345

(c)2010 CQ出版