Actel,Cortex-M3プロセッサをハード・マクロで搭載するFPGAを発売
米国Actel社は,英国ARM社のCortex-M3プロセッサとアナログ回路をハード・マクロとして搭載するFPGA「SmartFusion」を発売した.プログラム素子はフラッシュROM.
SmartFusionは,大きくマイコン部,アナログ部,FPGA部で構成される.
マイコン部は,100MHzで動作可能なCortex-M3プロセッサのほか,最大512KバイトのフラッシュROMと最大64KバイトのSRAMを持つ.また,周辺機能としてUARTやSPI,I2C,32ビット・タイマ,DMAコントローラ,外部メモリ・コントローラ,10M/100M Ethernet MACなどを備える.プロセッサとメモリ,周辺機能の間は,オンチップ・バスのAHBバス・マトリックスによって接続される.
アナログ部には,8/10/12ビットの逐次比較型A-Dコンバータや12ビットの1次Σ-Δ型D-Aコンバータ,バイポーラ電圧モニタ,電流モニタ,温度モニタ,コンパレータを持つ.プロセッサに負荷をかけずにアナログ部の基本的な制御やフィルタ処理を行える.
FPGA部のシステム・ゲート数は6万〜50万.基本論理ブロックの構造は「ProASIC3」と同じである.
FPGA開発ツールとして「Libero IDE 9.0」を利用する.ソフトウェア開発ツールとしては,Actel社の「SoftConsole」のほか,ARM社Keil事業部やスウェーデンIAR Systems社のツールを利用できる.
20万ゲート相当のFPGA部を備えるA2F200は,すでに出荷を開始している.50万ゲート相当のA2F500は2010年第2四半期,6万ゲート相当のA2F60は2010年第4四半期中に出荷を開始する予定.
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