TI,ノイズ・フィルタを搭載した3.2W出力の携帯機器向けD級アンプICを発売
 米国Texas Instruments社は,D-Aコンバータのノイズ・フィルタリング機能を搭載したモノラルD級アンプIC「TPA2011D1ファミリ」を発売した.ノイズ・フィルタリング機能を内蔵しないICを利用する場合と比べて,CODECのノイズを最大82%低減できるという.出力電力は3.2W(4Ω負荷時).本ICは,携帯電話や携帯型メディア・プレーヤなどに利用できる.

 電圧利得が可変の「TPA2011D1」,標準6dBの「TPA2037D1」,標準12dBの「TPA2039D1」の3品種を用意する.チャネル当たりの静止電流は1.5mA,待機時の消費電流は0.1μA.PSRR(Power Supply Rejection Ratio)は86dB.

 電源電圧範囲は2.5V〜5.5V.動作温度範囲は-40℃〜85℃.外形寸法が1.2mm×1.2mmで,0.4mmピッチの9ピンWCSP(Wafer Level Chip Scale Package)に封止して提供する.

■価格
0.85ドル(TPA2011D1,1000個受注時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ

(c)2010 CQ出版