富士ソフト,コミュニケーション機能と自律移動機能を持つ人型ロボットを教材として教育機関に向け発売
 富士ソフトは,コミュニケーション機能と自律移動機能を持つ人型ロボット「PARLO」(パルロ)を2010年3月15日より発売する.まずは技術者向けの教材として教育機関に発売される.外形寸法は,高さが39.8cm,重さが1.6kg(バッテリ搭載時).

 本ロボットの持つコミュニケーション機能は,顔認識や動体検知,音声認識,3次元画像認識などの要素技術,自律移動機能は,位置認識や,障害検出,動的安定歩行などの要素技術を利用して実現される.ちなみに,PARLOの名称は,pal=友達,ro=ロボットに由来し,ユーザに情報やサービスを提供する「パーソナル・ホーム・コンシェルジェ」としても使用できる.

 本ロボットは,ノート・パソコンと同等の基本ハードウェアを搭載する.CPUは,米国Intel社のAtomを使用し,1Gバイトのメモリや4GバイトのSSD(Solid State Drive)を搭載する.また,20軸のモータ可動用部位や圧力/測距/ジャイロ/加速度センサなどを搭載する.このほか,音声認識マイクや音源再生用スピーカ,方向認識用マイク,30万画素カメラ,無線LAN機能なども備える.ソフトウェアについては,Linux (UBUNTU)と専用のミドルウェアを搭載する.2010年度の出荷予定数は1000体.

 なお,本年度中に一般消費者向けの機種も発売する予定.

■価格
298,000円

■連絡先
富士ソフト株式会社
E-mail:palro-center@fsi.co.jp

(c)2010 CQ出版