Intelが2009年第4四半期決算を発表.今後はディジタル家電や産業機器,自動車などの組み込み分野を強化
 米国Intel社は,2010年1月15日に帝国ホテル(東京都千代田区)にて,2009年第4四半期の決算を発表した.売上高は106億ドルで,営業利益は25億ドル,純利益は23億ドル(前年同期に対して875%増)だった.製造技術と新製品開発への積極的な投資により,業務効率が改善し,既存事業の成長と新規市場での新たなチャンスを得ることができた結果だという.

 そして今後は,「日本のパソコン市場の拡大」と「日本のパソコン・メーカの海外進出のサポート」,「組み込み分野の強化」の三つに注力していくという.

 日本のパソコン分野については,企業向けサーバやネット・ブックの拡大が今後見込めるという.ネット・ブックの市場拡大には,WiMAXの普及が必要であり,WiMAXの推進に力を入れていくという(約6,000局のWiMAX基地局が設置済み).また同社は,海外での日本製品への期待や需要はあるが,サポートが弱い点を指摘し,Intel社のインフラを生かして,海外現地スタッフによる販売支援やサポートを行っていくと述べた.

 パソコン以外の分野では,ディジタル家電や産業用機器,自動車などの分野も強化していく.組み込み向けAtomプロセッサの普及を推し進めていくという.

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インテル株式会社

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