NECエレクトロニクス,産業用機器向けのEthernet物理層LSIを開発
 NECエレクトロニクスは,産業用機器向けのEthernet物理層LSI「Ethernet PHY」を開発した.10BASE-T,100BASE-TX/FXに準拠する.既存の産業用Ethernet規格であるEthernet/IP,SERCOS III,EtherCAT,Profinetに対応可能.

 通信品質を監視するケーブル・モニタリング機能,および信号の反射状況を調べてケーブルに発生した問題とその個所を特定するTDR(Time Domain Reflectometer)機能を備える.また,タイム・スタンプを付加したパケットを送受信することにより,クロック同期制御を実現できる.このほか,送受信回路の最適化によるデータ処理遅延の低減や,リンク制御プロトコルの最適化によるネットワークの迅速な切り替え(接続,切断)を実現した.

 2010年3月にサンプル出荷を開始する.量産出荷は2010年第3四半期から.同社では本LSIをV850マイコンや産業用ネットワークLSI「ERTEC」と組み合わせて提供するほか,IPコアとしてASICユーザにも提供していく方針.

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NECエレクトロニクス株式会社

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