TOPPERS,トレース・ログ解析の可視化ツールをオープン・ソースとして公開
 NPO法人であるTOPPERSプロジェクトは,ソフトウェア・デバッグの際に生成するトレース・ログ(実行履歴)をグラフィカルに表示するためのトレース可視化ツール「TraceLogVisualizer(TLV)」をオープン・ソースとして一般公開した.本ツールは,名古屋大学大学院 情報科学研究科附属 組込みシステム研究センター(NCES)が,TOPPERSプロジェクトの協力を得て開発した.

 本ツールは,マルチコアやマルチスレッドに対応した組み込みソフトウェアのデバッグに有効とされるトレース・ログ解析を行う際に,テキスト形式ではなくグラフィカルな形式で解析結果を表示する.本ツールでは,解析のトレース・ログ形式が定義されている.変換ルールや可視化ルールを外部ファイルに記述することにより,容易にトレース・ログのフォーマットを変換したり,表示形式を設定できるという.今回,配布するTLVはWindows上で動作可能で,TOPPERS/ASPカーネルおよびTOPPERS/FMPカーネルの上で動作するアプリケーション開発に適用できる.

 なお,TOPPERSプロジェクトの参加メンバには,2009年5月より本ツールの提供を開始している.

■連絡先
NPO法人 TOPPERSプロジェクト
TEL:03-3865-5616
E-mail:secretariat@toppers.jp

(c)2009 CQ出版