アイチップス・テクノロジー,IP変換と解像度変換を行う映像処理LSIにビデオ・デコーダの機能を追加した
 アイチップス・テクノロジーは,IP(Interlace Progressive)変換と解像度変換を行う映像処理LSI「IP00C811(SCX1)」を発売する.同社の従来品である「IPC00C753」にビデオ・デコーダの機能を追加した.液晶テレビや液晶プロジェクタなどに利用できる.

 画像入力として,166MHzのRGB 30ビットとYUV4:4:4 30ビット,YUV4:2:2 20ビット,YUV4:2:2 10ビット,CVBS,S-Videoに対応する.また画像出力として,166MHzのRGB 30ビットとYUV4:4:4 30ビット,YUV4:2:2 20ビット,LVDC,LVCMOSに対応する.外部メモリ・インターフェースは,32ビット・メモリ・バスと二つのDDR2 SDRAMを備える.

 CPUコアとして「ARM946E-S」を搭載する.16Kバイトの命令用キャッシュ・メモリと8Kバイトのデータ用キャッシュ・メモリ,64Kバイトのワーク用RAMを内蔵する.フラッシュROMやSRAM,SDRAMを直結できるメモリ・インターフェースを備える.また,ホストCPUインターフェースとして,22ビットのアドレス・バスと16ビットのデータ・バス,4本の割り込み入力を備える.周辺機能には,2チャネルのDMAコントローラと4チャネルのUART,4チャネルのI2C,4チャネルのタイマ,クロック制御機能,割り込み制御機能,汎用ポート制御機能,IRリモコン制御機能,RTC,8チャネルの8ビットA-Dコンバータ,4チャネルの8ビットD-Aコンバータがある.

 このほか,PiP(Picture in Picture)機能とPoP(Picture on Picture)機能,動き適応IP変換,拡大・縮小機能,垂直台形補正機能,エッジ・ブレンド機能,90°回転・上下左右反転機能,ビットマップOSD(On Screen Display)機能,入力画像特性認識機能を持つ.

 電源電圧は3.3Vと1.8V,1.2Vの3電源を用いる.2009月9月より出荷を開始する予定.

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E-mail:info@i-chips.co.jp

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