ルネサス,静電容量式タッチ・センサの検出回路を内蔵した16ビット・マイコンを発売
 ルネサス テクノロジは,静電容量式タッチ・センサの検出回路を内蔵した16ビット・マイコン「R8C/33Tシリーズ」を発売した.IHクッキング・ヒータなどの家電機器のスイッチ,および携帯端末や携帯型音楽プレーヤなどの操作キーに利用できる.

 CPUコアとして「R8C」を搭載する.2.7V〜5.5Vの電源電圧で使用するときの動作周波数は20MHz,1.8V〜5.5Vのときは5MHzで動作可能.最大32KバイトのフラッシュROMと4Kバイトのデータ用フラッシュROM,最大2.5KバイトのRAMを備える.

 外部インターフェースとして,3個のシリアル・ポートと1個のLIN(Local Interconnect Network)ポート,55個の入出力ポートを持つ.内蔵周辺機能については,1チャネルの16ビット・タイマと2チャネルの8ビット・タイマ,1チャネルのウォッチドック・タイマ,1チャネルのデータ・トランスファ・コントローラ,電源検出回路,発振回路,割り込み機能,12チャネルの10ビットA-Dコンバータを備える.静電容量式タッチ・センサの検出回路は,3個のシステム・チャネルと18個の静電容量検出チャネルを持つ.動作温度範囲は,-20℃〜+85℃と-40℃〜+85℃の2品種を用意する.

 開発環境として,JTAGエミュレータ「E8a」を用意する.パッケージは7mm×7mmの32ピンLQFP.2009年10月よりサンプル出荷を開始し,2010年1月より量産出荷を開始する予定.

■価格
200〜300円(サンプル価格,-20℃〜85℃の製品)

■連絡先
株式会社ルネサス テクノロジ
TEL:03-5201-5234
E-mail:csc@renesas.com

(c)2009 CQ出版