アドバネット,PCI ExpressとSerial RapidIOの間のブリッジ機能を備えるボードとSerial RapidIOスイッチ機器を発売
 アドバネットは,二つのSerial RapidIO製品を発売する.すなわち,PCI ExpressとSerial RapidIOの間のブリッジ機能を備えるPCI Expressボード「AdEXP1566」と,Serial RapidIOスイッチ機器「Adsw2902」である.2009年8月末に出荷を開始する予定.Serial RapidIOはLSI間,ボード間,シャーシ間を接続するためのインターフェース規格で,伝送速度は1.25G〜3.125Gbps.例えば,イメージ・センサからの大量のデータ伝送や,複数のセンサから複数のCPUへのn対n通信などに利用できる.

 AdEXP1566は,CPUとして米国Freescale Semiconductor社が出荷している800MHz動作の「PowerQUICC III MPC8543」を搭載する.また,メモリとして256バイトのEEPROM,512Kバイトのブート用フラッシュROM,256MバイトのDDR2-667対応SDRAMを備える.PCI Expressのレーン数は4(2.5Gbps).Serial RapidIOのコネクタにはInfiniBand用(4x)コネクタを採用する.フロントパネルには,Serial RapidIOポートのほか,Ethernetポート(10/100/1000Base-T),USBポートを備える.電源電圧は12V±8%または3.3V±9%(PCI Expressスロットより供給).12V時の消費電流は最大0.8A,3.3V時は最大1.5A.

 Adsw2902は,4xレーン,8ポートのスイッチである.伝送速度については1.25Gbps,2.5Gbps,3.125Gbpsを切り替えて使用できる.伝送ケーブルはInfiniBand,CX-4対応のメタル・ケーブル,および光ケーブルに対応し,切り替え設定は不要.メタル・ケーブル使用時の伝送距離は最大7m,光ケーブル使用時は最大100m.電源電圧はAC85V〜265V,消費電流は最大21.6W.外形は19インチ・ラックの1Uサイズである.

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