富士通マイクロエレクトロニクス,USB 3.0とSerial ATAの間のブリッジLSIを発売
 富士通マイクロエレクトロニクスは,USB 3.0(SuperSpeed USB)とSerial ATA(Gen1i,Gen2i)の間のブリッジLSI「MB86C30A」のサンプル出荷を開始した.ハード・ディスク装置(HDD)など,Serial ATA対応の外部記憶装置に搭載することで,その機器を最大5Gbpsのデータ転送が可能なUSB 3.0規格に対応させることができる.例えばUSB 2.0規格を採用した3.5インチHDDと比較した場合,2時間のフルハイビジョン映像のコピーを約12分から約3.5〜4分に短縮できる.

 デバイス・クラスはMass Strage Class Bulk-Only Transportに対応する.またUSB 3.0のほか,データ転送速度が最大480MbpsのUSB 2.0 High-Speedモードにも対応する.

 本LSIは,USB信号通信制御回路,AES(Advanced Encryption Standard)準拠の暗号化/復号回路,Serial ATA信号通信制御回路,プロトコルおよびコマンド制御回路を備えている.AESの動作モードは,CBC(Cipher Block Chaining)とXTS(XEX Encryption Mode with Tweak and Ciphertext Stealing)に対応する.

 パッケージは,外形寸法が7mm×7mm,ピン・ピッチが0.4mmのLQFP.65nmのCMOSプロセスで製造する.

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