Androidの組み込みシステム開発向けプラットホームを推進する新団体が発足
 Androidをベースとした組み込みシステム向け共通プラットホームの普及推進を目的としたOESF(Open Embedded Software Foundation)が発足した.Androidは,米国Google社が中心となって組織したOHA(Open Handset Alliance)が開発・提供する携帯電話向けプラットホームである.Java言語によるAPI(Application Programming Interface)仕様を標準化したこと,およびLinuxベースの開発環境を用意したことにより,デバイス・ドライバなどの汎用性という特徴がある.

 OESFは,開発したソフトウェアをApache 2.0 のライセンス契約に従い,オープン・ソースとして無償で公開する.これにより,ソフトウェア開発市場の競争を促すという.現在,情報家電やSTB(Set-top Box),VoIP関連,計測・制御機器,システム・コアなどのワーキング・グループの設置による活動を予定している.

 なお,OESFには2009年3月23日現在,次の23社が参加を表明している.ARM社,アイ・エス・ビー,IDY,アイ・ピー・ビジョン,アットマークテクノ,アドバンスト・コミュニケーションズ,アルパイン,イ.ソフト,イノシス・コミュニケーション,ウェルビーン,ウルシステムズ,エム・クーパーズ,沖通信システム,コベンティブ,シップロップ,ソフトフロント,日本ケーブルラボ,ハイソフトテクノロジー,富士通ソフトウェアテクノロジーズ,プラネックスコミュニケーションズ,Maxxon Solutions社,来夢多,リファイナー.

 また,データやドキュメントを全て英語で公開することにより,同団体の推進するプラットホームの海外への普及,国際化も図るという.現在,台湾支部が活動を開始し,韓国,中国へも順次展開していく予定.

■連絡先
社団法人Open Enbedded Software Foundation(OESF)
TEL:03-6276-4444
E-mail:office@oesf.jp

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