Synopsys,USB 3.0 SuperSpeedのIPコア群やデバイス・ドライバ,検証環境などを発売
 米国Synopsys社は,USB 3.0 SuperSpeedのターゲット向けIP(Intellectual Property)コア群やデバイス・ドライバなどで構成される「DesignWare SuperSpeed USB IPソリューション」を発売した.

 IPコア群には,物理層のハード・マクロである「SuperSpeed USB PHY IP」,リンク層やプロトコル層,アプリケーション層の一部に相当するソフト・マクロである「SuperSpeed USB Device IP」,SystemVerilogで作成した検証IPである「SuperSpeed USB Verification IP」が含まれる.デバイス・ドライバは現在Linuxに対応している.

 USB 3.0のターゲット機器は,転送速度が5GbpsのSuperSpeedモードと480MbpsのHigh-Speedモード,もしくはSuperSpeedモードのみに対応する必要がある.そこでSuperSpeed USB PHY IPは,同社が以前から提供していたUSB 2.0の物理層IPと,今回新たに作成したUSB 3.0の物理層IPから構成されている.その上位層に相当するSuperSpeed USB Device IPはUSB 2.0とUSB 3.0のMAC(Media Access Control)処理のほか,バッファ用のRAMやAHB,AXI,OCPといったオンチップ・バスとのインターフェースなどを備える.USB 2.0 PHYとUSB 2.0 MACの間のインターフェースにはUTMIやULPIを,USB 3.0 PHYとUSB 3.0 MACの間のインターフェースにはPIPE3を採用した.

 本IPコア群などとは別に,SystemCで記述したTLM(Transaction Level Modeling)2.0準拠のビヘイビア・モデルである「SuperSpeed USB Virtual Platform」も提供する.本環境を利用することにより,ハードウェアを作る前にデバイス・ドライバやファームウェアなどの開発が始められる.

 同社は現在,特定のパートナ企業に限定して本IPコアなどを提供している.2009年後半には一般ユーザへの提供を開始する予定.

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