ルネサス テクノロジ,倍速表示処理が可能なフルHD液晶テレビ向けマルチチップ・モジュールを発売
 ルネサス テクノロジは,倍速表示処理が可能なフルHD液晶テレビ向けのマルチチップ・モジュール「R8J66744BG」を発売する.滑らかな画像表示を行うための信号処理回路を搭載するLSIと,画像処理データを記憶するDRAMを一つにまとめたSiP(System in Package)である.

 表示画質を向上させる同社独自のアルゴリズムを搭載した画像処理エンジンを内蔵する.動きの異なる入力画像ごとに最適なパラメータを自動判定し設定することが可能.DRAMとLSIが同じパッケージ内にあるため,配線長が短くノイズを減らすことができる.また,従来ソフトウェアで処理していた起動処理をハードウェアで行うことにより,数秒かかっていた起動時間が1秒以下に短縮した.さらに,入力された映像データの周波数を変換する機能(フレーム・レート・コンバータ)を利用して,例えば50Hzを100Hzに,60Hzを120Hzに,50Hzを60Hzに変換できる.

 液晶パネルの解像度はフルHD(1,920ピクセル×1,080ピクセル)のまたはWUXGA(1,920ピクセル×1,200ピクセル)に対応する.電源電圧は1.05Vと3.3Vの2電源.パッケージは345ピンBGA,外形寸法は23mm×23mm.2009年1月よりサンプル出荷を開始する予定.

■価格
2,300円(サンプル価格)

■連絡先
株式会社ルネサス テクノロジ
TEL:03-5201-5238

(c)2008 CQ出版