MISRA,C++に関するコーディング・ガイドラインを発表
 自動車制御ソフトウェア開発に関する業界団体であるMISRA(The Motor Industry Software Reliability Association)は,自動車などのクリティカル・ソフトウェア開発に向けたC++言語のコーディング・ガイドライン「MISRA C++(MISRA C++:2008)」を発表した.このガイドラインは,C言語のコーディング・ガイドライン「MISRA-C」と同じように,既存のコーディング・ガイドラインを集め,セーフティ・クリティカル・システムに適合するように構成されたものである.

 MISRA-Cは1998年に策定され(MISRA-C:1998),その改訂版が2004年に策定された(MISRA-C:2004).MISRA-Cの普及を受けて,2005年にMISRA C++委員会が設立され,C++のコーディング・ガイドラインを策定するための検討を続けてきた.

 既に,イギリスのソフトウェア検証・解析ツール・ベンダであるLDRA社が同社の解析ツール「LDRAツール・スイート」を拡張して,MISRA C++に準拠する機能を実装している.MISRA C++委員会の委員長を務めたChris Tapp氏はLDRA社の技術者でもある.また,同社のテクニカル・ディレクタであるMike Hennell氏も,同委員会に積極的に貢献したという.

■連絡先
MISRA(The Motor Industry Software Reliability Association)
LDRA社
E-mail:mark.james@ldra.com
富士設備工業株式会社(LDRA社の国内販売代理店)
E-mail:info@fuji-setsu.co.jp

(c)2008 CQ出版