モバイルコンピューティング推進コンソーシアム,Bluetoothの仕様開発に参画
 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は,Bluetooth無線技術の開発推進団体であるBluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)と正式な協力関係を確立した.今後,Bluetoothの仕様開発や評価プロセスにMCPCが参画し,共同で作業を進める.Bluetoothの正式な仕様開発に第三者組織がかかわるのは,これが初めてのケースであるという.

 MCPCはこれまで,Bluetooth推進委員会の下に技術活動,互換性検証,応用検討という三つのワーキング・グループを組織し,日本市場向けの製品や日本製の製品のBluetooth実装について,相互運用性などを確認し,各種のガイドラインや技術文書を作成してきた.今回の協力関係締結により,MCPCはBluetooth仕様の評価プロセスに正式にかかわることになる.Bluetooth SIGは,その結果をBluetooth仕様の改善につなげたい考えだ.

 Bluetooth SIGは,2009年に「低エネルギーBluetooth技術」と「高速Bluetooth技術」という二つの新しい仕様を発表する予定.MCPCとBluetooth SIGは,今後数カ月間をかけて,その作業に取り組むという.

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