アットマークテクノ,ARM11モジュールなどからなるディスプレイ付き組み込み機器向け開発キットを発売
 アットマークテクノは,パネル・コンピュータなどのディスプレイ付き組み込み機器向けの開発キット「LCDパネル・コンピュータ 開発セット」を発売する.本開発キットは,ARM11プロセッサを搭載した同社のCPUモジュール「Armadillo-500」,パネル・コンピュータ向け拡張ボード,タッチ・パネル機能付きカラーLCD(液晶ディスプレイ),設計資料などからなる.多品種少量生産や省エネ対応,低コスト化求められるFA機器(例えば,公共施設の案内板システム,産業用検査装置,工場や物流現場向けの管理端末)などの開発に利用できる.

 Armadillo-500は,米国Freescale Semicouductor社製のARM11プロセッサ「i.MX31」を搭載する.動作周波数は400MHz.また,メモリとして,128MバイトのDDR SDRAM,32MバイトのNOR型フラッシュROM,256MバイトのNAND型フラッシュROMを備える.タッチ・パネル機能付きカラーLCDのサイズは5.7インチ,解像度はVGA(640ドット×480ドット).消費電力は標準4Wで,ファンレスで動作する.SDカード・スロット,USBポート,LANポート,シリアル・ポート,オーディオ・インターフェースなどを備える.OSはLinuxに対応する.

 出荷開始時期は,2008年秋の予定である.

■価格
12万円程度

■連絡先
株式会社アットマークテクノ
TEL:011-207-6550
E-mail:sales@atmark-techno.com

(c)2008 CQ出版