Synplicity,FPGA向けの論理合成ツールにIPコアの管理・設定機能を追加
 米国Synplicity社は,FPGA向けの論理合成ツールである「Synplify Pro」と「Synplify Premier」(以下,Synplify)に,ソフト・マクロのIP(intelectual property)コアの管理や設定を行う機能「System Designer」を追加した.また,同社は同時に,各IPベンダがソフト・マクロのIPコアを暗号化してSynplifyと一緒に提供するための協業の仕組みとして「ReadyIPプログラム」を発足した.これにより,FPGA設計において,各IPベンダのIPコアを入手したり,ライセンスを取得する前にIPコアを評価したりする作業が容易になるという.

 本プログラムに参加している各IPベンダのIPコアを入手するには,SynplifyのGUIから「ReadyIP Browser」と呼ばれるブラウザを起動する.各IPベンダの暗号化されたソフト・マクロのIPコアを,本ブラウザからインターネット経由でダウンロードできる.

 System DesignerではIPコアの管理や接続の設定,接続用のラッパの生成などが行える.本機能は,SPIRITコンソーシアムで策定されたIPコア記述の標準規格である「IP-XACT」に対応している.自社で作成したソフト・マクロのIPコアなども管理できる.

 現時点で本プログラムに参加しているのは,英国ARM社,米国CAST社,スウェーデンGaisler Research社,米国Tensilica社.各IPベンダによって,評価できる内容やIPコアのライセンス形態は異なるという.

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