ルネサス テクノロジ,車載向け16ビット・マイコン・シリーズに12グループ,36品種を追加
 ルネサス テクノロジは,フラッシュ・メモリを内蔵する,車載向け16ビット・マイコン「R8C/Tinyシリーズ」に,80ピンの「R8C/38E」,64ピンの「R8C/36E」,48ピンの「R8C/34E」など合計12グループ,36品種を追加する.同社は車載向けローエンド・マイコンとして,既に「R8C/Tinyシリーズ」を出荷している.これまで20ピン,32ピン,48ピンの品種を供給してきたが,64ピン以上の品種を提供するのは今回が初めて.一部の品種については車載ネットワーク規格のCAN(Controller Area Network)インターフェースに対応している.CPUコアの動作周波数は最大20MHz.

 発振周波数の誤差が±1%以内のオシレータ(発振回路)を内蔵している.データ格納用の内蔵フラッシュ・メモリはバック・グラウンド・オペレーション機能を備えており,書き込みや消去中でもCPUが命令を実行できる.このデータ格納用フラッシュ・メモリの容量は最大4Kバイト(1Kバイト×4ブロック).

 また,電圧検出回路や,CPUを介さずにメモリとレジスタの間のデータ転送を制御するコントローラ,電源の立ち上がり時にチップ内の全回路をリセット状態にするパワーONリセット回路などを備える.動作温度範囲は-40〜+85℃または-40〜+125℃.80ピンのパッケージは12mm×12mm×0.5mmのLQFP(low profile quad flat package),64ピンのパッケージは10mm×10mm×0.5mmのLQFP,48ピンのパッケージは7mm×7mm×0.5mmのLQFPである.

 2008年7月からサンプル出荷を開始する予定.

■価格
350円〜640円(サンプル価格)

■連絡先
株式会社ルネサス テクノロジ
TEL:03-5201-5216

(c)2008 CQ出版