NECマイクロシステム,早稲田大学大学院 後藤研究室と共同で車載用の画像処理技術を開発
 NECエレクトロニクスの子会社であるNECマイクロシステムは,早稲田大学大学院 情報生産システム研究科の後藤研究室と共同で,車載用の画像処理技術を開発する.NECエレクトロニクスが2006年8月に発表した車載向けの画像認識用並列処理プロセッサ「IMAPCAE(アイマップカー)」の上で動作する画像処理ソフトウェアを開発する.IMAPCARは,128個の演算ユニットを並列動作させるプロセッサ.走行中の車に設置したカメラで映像を画像処理し,白線や立体物を瞬時に認識し,衝突を回避するという予防安全システムを想定して作られた.

 共同開発するのは,カメラからのデータの圧縮・伸張・保存を高速化したり,画像認識を行うソフトウェア.画像認識技術については,テンプレート・マッチング方式をベースに,既存の画像処理技術を複数用いるという.研究の成果として,歩行者や路面のマーク,標識,二輪車,社室内乗員位置,信号機などを認識し,乗員検知,周辺モニタ,予告や注意,左右折時の警告,対向車灯火警報,脇見や居眠り警報などを行うという.

 研究期間は2008年4月〜2010年3月の2年間.

■連絡先
NECマイクロシステム株式会社
E-mail:info@nms.necel.com

(c)2008 CQ出版