日本IBMなど3社,共同開催のセミナでモデル・ベース設計と形式手法の有効をアピール
 イーソル,日本アイ・ビー・エム,SRAの3社は,2008年4月16日に日本アイ・ビー・エム ソフトウェアコンピテンシーセンター(東京都渋谷区)で,UMLを使用したモデル・ベース設計と形式手法に関するセミナを開催した.

 日本IBM ソフトウェア事業 ラショナル事業部の石井 通義氏による講演「今あえて言いたい! Rose RealTimeはここがスゴイ 〜事例と先進性に見るRose RealTimeの実力〜」では,同社のUMLモデリング・ツールのIBM Rational Rose RealTimeを例に,UMLを用いた開発手法について解説した.モデル活用の目的として,「複雑なシステムを理解する際の助け」,「関係者の相互理解を深める」,「実装の支援」の三つを挙げ,その有用性を説いた.また,モデルの使用を継続するためのモチベーション維持の方法として,モデルを単に設計するだけでなく,コード生成やモデル解析にも流用できるようにすることが重要だと語った.

 イーソル リサーチ&コンサルテーションサービス部の藤倉 俊幸氏と神田 未来氏による講演「目覚めよ!真価を示せ。シーケンス図よ! 〜3分でできる!?簡単モデル検査〜」では,モデル検査ツールのLTSAを使ったタスク設計の例を解説した.要求仕様や動作仕様をLTSAで記述し,検証することにより,最終的にタスク仕様を決定する手順を示した.

 日本IBM YSLラショナル第2サービスの安部 浩明氏による講演「モデル描いたらすぐテスト! RoseRTではじめるテスト駆動型開発」では,テスト駆動型開発について解説した.分析・設計(モデリング)からコード生成とビルド,ダウンロードと実行,テストとデバッグといった一連の作業をRoseRT上で行った.モデリングからテストまでの工程を短いサイクルで実施できることを示した.

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