コアとマゼラン,台湾のファブレス企業に受信感度-163dBmのGPS信号処理IPコアをライセンス供給
 コアとマゼランシステムズジャパン(以下,マゼラン)は,ファブレスのLSIメーカである台湾Sunplus Technology社に,受信感度が-163dBmと高いGPS(global positioning system)信号処理IPコアをライセンス供給した.これによりSunplus Technology社は,GPS機能を備えた携帯電話やPND(personal navigation device)向けのLSIなどを開発できる.コアとマゼランは2005年7月に資本・業務提携し,マゼランが保有する独自アルゴリズムとコアの設計技術を組み合わせて,GPS信号処理LSIなどを共同開発している.

 GPSによる測位方式には,GPS衛星のみの情報から測位する自立型と,GPS衛星と基地局などからの情報を組み合わせて測位するアシスト型がある.自立型はカー・ナビゲーション・システムなどで,アシスト型は携帯電話などで利用されている.本IPコアは,自立型の受信感度が-160dBm,測位精度が5m.初期情報がない場合(Cold Start)の測位時間は34s(秒)以下,初期情報がある場合(Hot Start)は1s.アシスト型の受信感度は-163dBm,測位精度は80m.測位時間(Cold Start)は55s以下.このほか,マルチパス除去機能や内部ノイズ除去機能などを備えるという.

 コアとマゼランは,2008年度中に,5〜6社への本IPコアのライセンス供給を目指す.ライセンス料とロイヤリティによる売り上げは,2008年度に約3億円,2009年度に約5億円,2010年度に約8億円を見込んでいるという.

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
株式会社コア
TEL:03-3795-5111
マゼランシステムズジャパン株式会社
TEL:072-756-7558

(c)2008 CQ出版