ETロボコン,次は九州へ
 ETロボコン実行委員会は,2008年にETロボコンの九州地区予選大会の開催を計画している.また,2007年11月19日に,福岡県福岡市で開催される九州組込みソフトウェアコンソーシアム(QUEST)のセミナ「ETロボコンとTOPPERS/車載組込みソフトウェアOS」において,ETロボコンの活用事例などを紹介するという.

 ETロボコン(正式名称はETソフトウェア・デザイン・ロボット・コンテスト)は,LEGO MINDSTORMSで作成したロボットの走行タイムとUML(unified modeling language)などの設計モデルを競う競技会である.毎年7月ごろに選手権大会を行い,そこで優秀な成績をおさめたいくつかのチームを集め,11月に,組み込み技術関連の展示会「ET(Embedded Technology)」の併設イベントとしてチャンピオンシップ大会を行っている.今年のチャンピオンシップ大会は2007年11月14日に開催される.

 2007年には,選手権大会に先だって地区予選大会が実施された.関東地区(東京都新宿区で開催),東海地区(静岡県浜松市で開催),関西地区(大阪府四条畷市で開催)の参加チームは合計181チームに上り,前年の選手権大会の参加チーム数(108チーム)を大きく上回った.ETロボコン実行委員会は本イベントを実践的な教育の機会と位置づけており,今後,地区予選大会の開催地を増やすなどして,全国から参加チームが出場できる体制を整えたいと考えている.

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