エプソン,動作時の消費電力が13.5μAと低いドット・マトリックス白黒液晶ドライバ内蔵16ビット・マイコンを発売
 セイコーエプソンは,ドット・マトリックス白黒液晶ドライバを内蔵する16ビット・マイコン「S1C17701」を発売する.動作時の消費電力は標準13.5μA,待機(Halt)時は標準2.5μA,休止(Sleep)時は標準1μA.例えば電池で駆動し,センサや白黒液晶ディスプレイを備えるリモコン,腕時計,携帯型健康機器への組み込みを想定して開発した.

 CPUコアとして,同社の16ビットRISCコア「S1C17」を内蔵する.また,64Kバイトのフラッシュ・メモリ(命令,データ共用),4KバイトのRAMを備える.

 液晶ドライバは,56ドット×32ドットまたは72ドット×16ドットの解像度に対応する.専用の昇圧電源回路を内蔵する.インターフェースとして,最大28ビットの汎用入出力インターフェース,SPIインターフェース(マスタまたはスレーブ),I2Cインターフェース(マスタ),UARTインターフェース(115,200bps,IrDA 1.0対応)などを備える.

 電源電圧は,通常動作用が1.8V〜3.6V,フラッシュROM消去/書き込み用が2.7V〜3.6V.また,1.8V〜2.7Vに対応した電源電圧検出回路を内蔵する.パッケージは144ピンの薄型QFP.ベアチップの形態でも供給可能.最短8日の短納期の出荷にも対応する方針.

 2007年9月中にサンプル出荷を開始し,同年10月に量産出荷を始める.

■価格
1,050円(サンプル価格)

■連絡先
セイコーエプソン株式会社
TEL:042-587-5816

(c)2007 CQ出版