礎デザインオートメーション,汎用DSP向けCコード出力機能を備える固定小数点演算設計支援ツールを発売
 礎デザインオートメーションは,汎用ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)向けCコードの出力機能を備える固定小数点演算設計支援ツール「FP-Fixer ver.2.0」を発売した.従来のバージョンでは,主にLSI設計におけるビヘイビア合成を想定したANSI Cコードを生成していたが,今回のバージョンから対応範囲を汎用DSPに広げた.

 信号処理や画像処理などのアルゴリズムは,主に浮動小数点演算で定義されている.LSI設計や汎用DSP向けのソフトウェア設計では,コスト低減や高性能化のために,こうしたアルゴリズムを固定小数点演算に変換する必要がある.例えば,丸め誤差や誤差伝播に配慮しながらコードを書き換える.

 本ツールはCコードの中の浮動小数点変数を検出し,プロファイリングの結果をもとに,自動的に適切な精度(ビット幅)の固定小数点変数に変換する.例えば,Texas Instruments社のソフトウェア開発環境「Code Composer Studio V3.3」を利用してベンチマークを行ったところ,浮動小数点演算によって処理した場合と比較して,2.3〜6.1倍高速に処理できたという.

 ビット幅の解析を高速に行うための固定小数点シミュレーション・ライブラリを用意する.対応OSはWindowsおよびLinux.

■価格
350万円

■連絡先
株式会社礎デザインオートメーション
TEL:03-6762-1472
E-mail:sales@ishizue-da.co.jp

(c)2007 CQ出版