アバールデータ,画像処理機能を内蔵した65mmm×65mm×170mmのライン・センサ・カメラを発売
 アバールデータは,画像処理機能を内蔵したライン・センサ・カメラ「ALI-6000」を発売した.外形寸法は65mm×65mm×170mm(レンズやレンズ・マウントなどは含まない).例えば外観検査装置を構成する場合,従来は,画像取り込み用のカメラ,入力処理ボード,画像処理用のパソコンなどを組み合わせて実現することが多かった.本カメラは,これら三つの構成要素を一体化した.

 画像の取り込みには,6,144画素のCCDライン・センサ・ヘッドを利用する.ビデオ信号周波数は40MHz,分解能は8ビットまたは10ビット.最小スキャン周波数は6.4kHz.レンズ・マウントはFマウントに対応する.

 画像処理には,米国Altera社のFPGA「Cyclone II EP2C35F672C8」と,533MHzで動作する米国Freescale Semiconductor社のPowerPCプロセッサ「MPC8349」を使用する.搭載OSはLinuxで,OSイメージはCompactFlashカードに格納する.画像処理/DMA(direct memory access)緩衝用として4Mバイトのバッファ・メモリを備える.また,入出力インターフェースとして,ギガビットEthernet(1000Base-T),汎用入出力ポート(2点入力フォトアイソレーション,2点出力オープン・コレクタ),カメラ制御用エンコーダ信号を入力するためのRS-422ポート,並列稼働用制御信号ポートなどを備える.

 電源電圧はDC(直流)12V±5%.動作温度は0℃〜40℃,動作湿度は35%〜85%(結露なきこと)を想定している.Fマウント時の重量は約700g.

 2007年6月から受注を開始する.量産出荷は2007年10月から.

■価格
680,000円(税別,参考価格)

■連絡先
株式会社アバールデータ
TEL:042-732-1030
E-mail:sales@avaldata.co.jp

(c)2007 CQ出版