BCNがディジタル家電やパソコン関連商品の年末商戦の動向を発表,液晶テレビの需要の中心は40インチ型以上へ移行
 新聞・出版および調査サービスの会社であるBCNは,全国大手家電量販店22社,2278店舗のPOSデータを集計した「BCNランキング」の分析に基づいて,ディジタル家電やパソコン関連商品に関する2006年の年末商戦の動向を発表した.

 薄型テレビは,2カ月前(2006年10月)の状況と異なり,プラズマ・テレビの売り上げが液晶テレビを下回ったという.液晶テレビは,40インチ型以上の大画面機種へのシフトが順調に進んでおり,構成比が2割を超えたという.液晶テレビの中ではシャープの32〜40インチ型が一番売れているという.プラズマ・テレビは日立製作所の32〜40インチ型の機種が売れている.

 DVDレコーダは,薄型テレビと一緒に買われているという.フル・ハイビジョン対応の機種が登場し,リモコンとのリンク機能が増えたことで売り上げが上がったもよう.また,地上デジタル放送に対応するDVDレコーダの売り上げが全体の8割を占めている.

 デジタル・カメラは,ディジタル一眼レフがコンパクト・カメラより売れているという.メーカ別の台数のシェアは,キヤノンがトップだが,他社製品との差異化は難しくなってきている.

 携帯電話の市場動向の集計は,2006年8月から取りはじめた.番号ポータビリティがはじまったことで,KDDIの売り上げが4%増えた.ワンセグ・チューナ搭載機の影響で,シャープがひとり勝ちしている状況である.また,ノート・パソコン用のUSBワンセグ・チューナ・モジュールも売れているという.

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株式会社BCN
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