Matrox,ハイビジョン映像に対応したPCI Express規格のビデオ入出力ボードを発売
 カナダのMatrox Electronic Systems社は,ハイビジョン映像に対応したPCI Express規格のビデオ入出力ボード「Matrox Vio」を発売する.標準解像度(NTSC/PAL)とハイビジョン解像度(720p,1080i)のアナログ,およびディジタル・ビデオ・データを処理できる.業務用放送機器や医用電子機器などへの応用を想定している.

 PCI Expressバスのレーン数は4.色情報(YUV)は20ビット.対応するアナログ入出力の信号形式は50/60フィールド/sの1080i,24/25/30/50/60フレーム/sの720p,NTSC/PAL,CVBS,Y/C,YPbPr,RGB,CCIR-601など.ディジタル入出力の信号形式は50/60フィールド/sの1080i,24/25/30/50/60フレーム/sの720p,60フィールド/sの480i,60フレーム/sの480p,50フィールド/sの576iなど.ホスト・パソコンのOSとして,Windows XPとLinuxを想定している.

 グラフィックス・データを重ねて表示するオーバレイ機能や,ビデオ信号が正しく入力されているかどうかを検知し,ユーザに注意を促す画面を表示する機能などを備えている.ボードの外形寸法は16.3cm×10.7cm.FCCクラスAとCEクラスAの認証を取得している.また,環境規格のRoHSに対応している.

 本ボードとは別に,16チャネルのCVBSビデオ信号を同時に入力できるPCI Express規格のビデオ入力ボード「Matrox Morphis QxT」も発売する.監視カメラなどの用途で利用することを想定している.オプションとして,複数チャネルのビデオ・データを同時に圧縮できるMPEG-4エンコーダを搭載可能.

 いずれのボードも,2006年12月11日から受注を開始する.

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