マイクロソフト,Windows Embedded CE 6.0の国内での提供を開始
 マイクロソフトは,組み込み機器向けのリアルタイムOS「Windows Embedded CE 6.0」の国内での提供を開始した.従来の製品名称は「Windows CE 5.0」だった.今回のバージョンアップに伴い,Windows Embedded製品シリーズの一部という位置付けに変更した.

 同社はWindows Embedded CE 6.0の特徴として,インターフェース機能の強化を挙げている.具体的には,EthernetやBluetooth,IEEE 802.11a/b/g(WiFi)に加えて,WPA2(WiFi Protected Access)やRTC 1.5(Realtime Communication;プロセス間通信の規格)などをサポートする.

 また,カーネルを再設計し,従来の「プロセス数は32個まで」,「プロセスあたりの仮想メモリ空間は最大32Mバイト」という制約を取り除き,「プロセス数は32,000個まで」,「プロセスあたりの仮想メモリ空間は最大2Gバイト」に拡張した.

 ソフトウェア開発環境は,従来のPlatformBuilderからVisualStudio2005へと移行した.また,ARMエミュレータを搭載しており,Windowsパソコン上でARM用Windows Embedded CE 6.0とそのアプリケーション・ソフトウェアの実行やデバッグが行なえる.

 Windows Embedded CE 6.0はシェアード・ソース・ライセンスを採用し,カーネルのソース・コードを100%公開している.ソース・コードの改変・保守が可能であり,その場合に,改変したソース・コードの公開義務はないという.

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