京都マイクロコンピュータのJTAG ICEがWindows CE 6対応に
 京都マイクロコンピュータは,同社のJTAG ICE「PARTNER-Jet」をWindows CE 6に対応させると発表した.CPUアーキテクチャについては,ARM9,ARM11(MPCoreを含む),SH-4,VR(MIPS)をサポートする.例えば,Ethernetドライバや割り込みルーチンがまだ用意されていない段階から,Windows CE向けソフトウェアのデバッグを開始できる.PARTNER-Jetは,これまで主にLinux系の組み込みOSに対応してきたJTAG ICEである.

 Windows CE向けソフトウェアの開発では,米国Microsoft社のソフトウェア開発環境であるPlatform BuilderやVisual Studioを利用することが多い.これらのツールは,パソコン向けのソフトウェア開発で実績のある各種ツールと組み合わせて利用しやすい構成になっている.一方,ターゲット・マイコンの命令の実行履歴を記録するなど,ICEを利用して行うデバッグの環境はあまり充実しているとは言えなかった.

 今回,JTAG ICE内部のデバッグ情報をMicrosoft社のコンパイラの形式(フォーマットやデータの取得方法など)に対応させた.さらに,Windows CEの仮想空間やメモリ管理ユニットの取り扱いについても,対応できるようにした.これにより,JTAG ICEとMicrosoft社のソフトウェア開発環境を組み合わせて利用できるようになった.

 Windows CE 6に対応したPARTNER-Jetは,2007年前半に出荷する予定.また,2006年11月15日〜17日に開催される組み込みシステム技術関連の展示会であるET(Embedded Technology)2006にて,Windows CE 5.0に対応したPARTNER-Jetのデモンストレーションを公開する.

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