Mentor,Eclipseベースの安価な統合型ソフトウェア開発環境を発売
 米国Mentor Graphics社は,Eclipseベースの組み込みソフトウェア開発環境「EDGEデベロッパースイート」を発売した.本開発環境には,ソース・コード・デバッガ「EDGE Debugger」やC/C++コンパイラ「Microtec C/C++ Compiler」,ソフトウェア・タスクの実行状況を記録するプロファイラ「EDGE Profiler」,GUIベースの入出力パネルなどを作成して機器の動作を視覚的に確認できるシミュレータ「EDGE SimTest」などが付属する.価格は44万円.これは,従来の同機能の開発環境の約1/3程度の価格であるという.

 Eclipse上に構築されているため,Eclipseに対応するプラグイン・ソフトウェアを組み込むことができる.現在,対応しているCPUアーキテクチャは,米国Altera社のNios,英国ARM社のARM,米国Freescale Semiconductor社のColdFireとPowerPC,米国MIPS Technologies社のMIPS,米国Xilinx社のMicroBlazeである.本開発環境と同時に購入した場合に限り,同社のJTAGエミュレータ「EDGE MAJIC」を15万円で入手できる.

 同社はこれまで,リアルタイムOS(Nucleus)やソフトウェア開発環境(EDGE Tools),ミドルウェア,デバイス・ドライバ,汎用的なアプリケーション・ソフトウェア(例えばPIMソフトウェアやテレフォニ・ソフトウェアなど)を個別に提供してきた.今後はこれらを,応用ごとにまとめて提供していく方針.

■価格
44万円(EDGEデベロッパースイート)

■連絡先
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
TEL:03-5488-3035

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