LeCroy,異常イベントの検出・解析機能を備えた2GHz帯のオシロスコープを発売
 米国LeCroy社は,ミッドレンジ向けオシロスコープ「WaveRunner」の新機種「WaveRunner 104Xi」と「WaveRunner 204Xi」を発売した.WaveRunner 104Xiは1GHzの,WaveRunner 204Xiは2GHzのアナログ帯域幅に対応する.今回の機種では,新たに測定データの検出・解析機能「WaveScan」を追加した.本機能を用いると,1回または複数のトリガで捕捉した波形から異常イベントを検出してそれらを一覧表示できる.また,異常イベントの発生分布や特性などを表示して波形の解析を行える.

 チャネル数はいずれも4チャネル.サンプリング速度は最大10Gサンプル/s.10.4インチ型のカラー液晶ディスプレイを搭載している.

 本オシロスコープのオプションとして,シリアル通信用トリガ/デコード機能「I2Cbus TD」と「SPIbus TD」を提供する.デコードしたプロトコルの情報をデータ波形に重ねて表示したり,デコードしたデータをExcelファイルに出力できる.

 また同社は,本オシロスコープの下位機種「WaveSurfer 104Xs」も発売した.アナログ帯域幅は1GHz.サンプリング速度は最大5Gサンプル/s.WaveScanのイベント検出機能を備えているが,解析機能には対応していない.

■価格
245万円(WaveRunner 204Xi)
195万円(WaveRunner 104Xi)
150万円(WaveSurfer 104Xs)

■連絡先
レクロイ・ジャパン株式会社
TEL:03-3376-9400

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