Analog Devices,サンプリング速度が65Mサンプル/sの12ビットA-Dコンバータを発売,8回路入りで1回路当たりの消費電力は119mW
 米国Analog Devices社は,12ビットA-Dコンバータ「AD9222-65」を発売した.サンプリング速度が65Mサンプル/sのA-Dコンバータを8回路搭載する.315MHzのアナログ信号入力に対応できる.

 1チャネル当たりの消費電力が119mWと低い.携帯型医療機器や光通信網,ダイバーシティ回路などに向く.例えば,チャネル数が最大512必要となる超音波診断システムにおいて,競合製品と比べて5W〜6Wの低消費電力化を実現できるという.

 シリアル・インターフェースを利用して,A-Dコンバータの動作速度や分解能,アナログ信号入力帯域幅,終端抵抗,データ読み出しクロックの位相などを設定できる.SN比はナイキスト周波数まで70dB.DNL(differential nonlinearity)は±0.3LSB,INL(integral nonlinearity)は±0.4LSB.また,クロストーク・ノイズは-90dBである.

 差動入力端子を持ち,振幅2VP-Pのアナログ信号を入力できる.また,差動出力端子を持ち,ANSI-644やIEEE 1596.3準拠のLVDS信号を出力する.

 電源電圧は1.7V〜1.9V,出力ドライブ回路を含む全体の消費電力は477mWである.外形寸法が9mm×8.75mm×0.85mmの64ピンLFCSP(leadframe chip scale package)パッケージに封止する.

 

■価格
49ドル(1,000個購入時の単価)

■連絡先
アナログ・デバイセズ株式会社
E-mail:techsupport.japan@analog.com

(c)2006 CQ出版