Altera,電源投入からの起動時間を短縮したFPGAを発売
 米国Altera社は,民生機器市場などをねらった低価格のFPGA「Cyclone IIファミリ」の一品種として,電源投入からの起動時間を短縮した「EP2C15A」を発売した.

 EP2C15Aは,電源投入から動作を開始するまでの起動時間を短縮する「Fast On機能」を搭載した.車載アプリケーションで求められる50ms以内の起動に対応する.また,Cyclone IIのほかの品種と比べて,論理ブロックに対する内蔵メモリの搭載比率が高い.14,448LE(ロジック・エレメント),240Kビットの内蔵メモリ,26個の18ビット×18ビット乗算器,4個のPLLを搭載する.パッケージは,256ピンBGAと484ピンBGAの2種類を用意する.

 Cyclone IIファミリは,台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)の90nm,Low-kのCMOSプロセスで製造する.電源電圧は,コア電圧が1.2V,I/O電圧が1.5〜3.3V.なお,既存製品のうち「EP2C8」と「EP2C20」については,Fast On機能を付加した「EP2C8A」と「EP2C20A」を用意する.

 EP1C15Aのサンプル出荷はすでに始まっている.2006年8月から量産を開始する.

■価格
8.90ドル(EP2C15A,2007年における10万個購入時の単価)

■連絡先
日本アルテラ株式会社
TEL:03-3340-9480

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