セイコーエプソン,ゲートアレイ用のパッケージとして実装面積の小さいWCSPを用意
 セイコーエプソンは,同社のゲートアレイ用のパッケージとして,実装面積の小さいWCSP(wafer level chip scale package)を用意した.WCSPは,シリコン・ウェハの状態でパッドと外部のバンプを接続するWLP(wafer level packaging)という技術で作られたCSPである.

 今回,このWCSPを採用したのは,同社の「S1L50000シリーズ」のうちの比較的ゲート数の少ない品種である.すなわち,ゲート数が6,000ゲートの「S1L5006x」(パッケージの外形寸法は2.41mm×2.41mm,16ピン),12,000ゲートの「S1L5012x」(同),28,000ゲートの「S1L5028x」(3.04mm×3.04mm,24ピン),75,000ゲートの「S1L5075x」(4.16mm×4.16mm,49ピン),125,000ゲートの「S1L5125x」(5mm×5mm,81ピン)である.このうち,S1L5006xとS1L5012xは新たに製品化した.

 S1L5012xとS1L5006xの配線層数は2または3,内部ゲートの入出力伝播遅延時間は0.14ns(電源電源が3.3Vの場合),入力バッファの伝播遅延時間は0.38ns(同5Vの場合),出力バッファの伝播遅延時間は2.12ns(同5Vの場合)である.また,1端子当たりの消費電流は0.7μW/MHz.電源電圧は内部が3.3V,入出力部が5Vまたは3.3V.0.35μmのCMOSプロセスで製造する.

 WCSP以外に,QFNやTQFPといったパッケージも用意する.

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セイコーエプソン株式会社
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