Lattice,高速シリアル・インターフェース対応のFPGAファミリと低コストFPGAファミリを発売
 米国Lattice Semiconductor社は,最大3.4Gbpsのシリアル・インターフェースに対応するFPGAファミリ「LatticeSC」と低価格のFPGAファミリ「LatticeECP2」を発売した.プログラム素子はSRAMセル.LatticeXPファミリなどとは異なり,コンフィグレーション・データ格納用のフラッシュ・メモリは内蔵していない.

 LatticeSCは,約15,200〜115,200個の4入力LUT(ルックアップ・テーブル),56〜424個の18Kビット・メモリ・ブロック,最大で3.4Gbpsに対応する4〜32個のSERDESブロック,8個のアナログPLL(phase-locked loop),12個のディジタルPLL(DLL)などを持つ.高速シリアル・トランシーバは,PCI ExpressやギガビットEthernet,Serial RapidIOなどの規格に対応する.また,プロトコル処理のための回路を内蔵する.

 LatticeSCは,約5万ゲート規模のハード・マクロを複数搭載できる構造になっているという.例えば,PCI ExpressのMAC(media access control)機能やDDR SDRAMコントローラなどのハード・マクロを組み込める.これらの機能を搭載する製品は「LatticeSC-M」として発売される予定.

 富士通の90nmのCMOSプロセスで製造する.電源電圧はコア電圧が1.0〜1.2V.「LatticeSC25」のサンプル出荷は2006年第1四半期から,量産出荷は2006年第2四半期から開始する.

 LatticeECP2は,約6,000〜68,000個の4入力LUT,3〜56個の18Kビット・メモリ・ブロック,3〜22個のDSPブロックなどを持つ低コストFPGAである.一つのDSPブロックは,36×36ビットの乗算器と加減算/積算器で構成される.この乗算器は,4個の18×18ビット乗算器や8個の9×9ビット乗算器としても利用できる.「LatticeECP2-50」のサンプル出荷は2006年第1四半期から開始する.

■価格
49ドル(LatticeSC25,2007年の25,000個購入時の単価)
23.95ドル(LatticeECP50,2007年の10万個購入時の単価)

■連絡先
ラティスセミコンダクター株式会社
TEL:03-3342-0701

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