Texas Instruments,DSPの消費電力を最適化するためのスタータ・キットを発売
 米国Texas Instruments社は,同社のDSP「C55xシリーズ」の消費電力を最適化するためのスタータ・キット「C5509A 消費電力最適化 DSK」を発売する.本スタータ・キットは,TMS320C5509Aを搭載する開発用ボードとソフトウェアから成る.携帯型機器の開発に本スタータ・キットを利用すると,電流プローブやオシロスコープなどの測定器を使わなくとも消費電力を測定・管理でるという.

 ソフトウェアとして,DSPの消費電力の解析や最適化を行うパワー・プランニング・ツール,同社のDSP用ソフトウェア開発ツール「Code Composer Studio IDE v3.1 DSK」,BIOSソフトウェア「DSP/BIOSカーネルv5.20」,パワー・スケーリング・ライブラリなどが含まれる.パワー・スケーリング・ライブラリとは,要求される最大消費電力に基づいてDSPの動作周波数やコア電圧を計算・制御するためのソフトウェアである.

 また,本スタータ・キットには,米国National Instruments社の計測用ボード(パワー・アナライザ)も付属する.USBを介してこの計測用ボードを本スタータ・キットに接続すれば,実際の動作に基づいた消費電力を測定できる.この計測用ボードには,同社の計測システム管理ツール「LabVIEW」をベースとする消費電力モニタリング用ソフトウェアも付属している.

■価格
62,370円

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

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