Freescale,FlexRay 2.1対応通信コントローラを内蔵した16ビット・マイコンを発売
 米国Freescale Semiconductor社は,車載ネットワーク・プロトコルFlexRay 2.1に対応した通信コントローラを内蔵する16ット・マイコン「MC9S12XFR128」を発売した.FlexRay通信部はデュアルチャネルに対応し,1チャネル当たりの伝送速度は最大10Mbps.本マイコンは,同社の16ビットCISCコア「HCS12X」と,「XGATE」と呼ばれる16ビットRISCプロセッサを備えている.HCS12Xではおもにアプリケーション・ソフトウェアを,XGATEでは外部インターフェースなどの周辺回路の制御を行う.

 このほか,本マイコンは1チャネルのCAN 2.0 A/Bに対応したCAN(controller area network)コントローラ,および2チャネルのLIN(local interconnect network)コントローラを内蔵している.さらに,16チャネルの10ビットA-Dコンバータ,4チャネルの24ビット割り込みタイマ(PIT:periodical interrupt timer),6チャネルのPWM(pulse width modulation)回路なども備えている.内蔵するメモリは,128Kバイトのフラッシュ・メモリ,16KバイトのRAM,2KバイトのEEPROM.

 動作周波数は40MHz.動作温度範囲は-40℃〜+125℃.パッケージとして80ピンQFP,64ピンLQFP,112ピンLQFPの3種類を用意する.

 すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷は2006年後半から開始する予定.

 これとは別に,FlexRay 2.1に対応した通信コントローラLSI「MFR4300」のサンプル出荷も開始した.本LSIのパッケージは64ピンQFP.今後は,同社の32ビット・マイコン「PowerPC」とFlexRay通信コントローラを1チップに集積したLSIを開発する予定.

■価格
3,000円(サンプル価格)

■連絡先
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
TEL:0120-191014
E-mail:support.japan@freescale.com

(c)2005 CQ出版