松下電工が基板に細線同軸ケーブルを装着するための小型コネクタを発売
 松下電工は,基板に細線同軸ケーブルを取り付けるためのコネクタである「細線同軸コネクタ」を発売した.端子ピッチが0.3mmの40芯タイプで,ヘッダ(AXC52401)とソケット(AXC514022)からなる.嵌合状態における外形寸法は,17.2mm×5.6mm×1.5mmと小さい.

 コネクタには,直径0.3mm以下の同軸ケーブル(AWG#42以下)を装着できる.同軸ケーブルを多数並列に引きまわせるので,これまでフレキシブル・ケーブルでは扱いにくかった数百MHz程度のデータ線やクロック線,アナログ信号線などが扱いやすくなる.同社では,携帯電話の複雑な回転ヒンジ(ちょうつがい)部やディジタル・ビデオ・カメラの液晶回転部など,耐屈曲性・耐摩耗性を要求される箇所における利用を想定している.

 定格電流は1端子あたり0.3A,全芯数で合計5A以下である.定格電圧は直流・交流ともに60V,絶縁抵抗は1000MΩ以上,耐電圧は交流200V(1分間),接触抵抗は90mΩ以下である.また,総合挿入力は50N以下(40芯時),ロック強度は20N・30s以上,電線引っ張り強度は5N・30s,挿抜寿命は30回である.信頼性を高めるため,異物やフラックスに強いVノッチ構造,はんだのはい上がりに強いNiバリア構造,落下などの衝撃に強いベローズ型コンタクト構造を採用している.また,汗や腐食ガスに強い封孔処理を行っている.

■価格
490円

■連絡先
松下電工株式会社
TEL:06-6908-1131

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