Agilent,JPEGエンコーダを内蔵する1.3MピクセルのCMOSイメージ・センサを発売
 米国Agilent Technologies社は,1/3.3インチ型のCMOSイメージ・センサを発売した.さまざまな照度条件下で,ノイズを同社従来品の1/10程度に低減したという.同社では,携帯電話やパソコン,セキュリティ機器,産業機器などでの利用を想定している.

 10ビットA-DコンバータやJPEGエンコーダ,ライン・バッファなどを内蔵する.出力信号のフォーマットは,8ビット・パラレルYCbCr,RGB,4:4:4YCbCr,4:2:2Y1Cb12Y2Cr12,JPEGなど.

 総画素数は1,348,336ピクセルで,有効画素数は1,310,720ピクセルである.読み出しクロックの周波数は12MHz〜50MHz.SXGA(1280×1024)の場合のフレーム速度は15フレーム/s,4VXGA(1280×960)では15フレーム/s,VGA(640×480)では15または30フレーム/s,QVGA(320×240)では15フレーム/s,QQVGA(160×120)では15フレーム/sである.

 最低被写体照度は,5フレーム/s時が5ルクス.SN比は40dB以下,ダイナミック・レンジは64dB,暗電流は26.4pA/cm2(25℃の場合)である.

 さらに,露出制御,自動ピクセル補正,色ノイズ抑制,4倍ディジタル・ズーム,レンズ周辺光量比の自動補正,シャープニング,トーン・マッピング,自動フリッカ補正などの機能を内蔵する.

 動作電圧は1.8Vまたは2.8V,消費電力は145mW(QVGAの場合).ベアチップの形態で供給する.

■価格
5ドル以下(月10万個購入時の単価)

■連絡先
アジレント・テクノロジー株式会社
TEL:0120-611-280

(c)2005 CQ出版