Philips,車載ネットワークFlexRay 2.1に対応した通信コントローラLSIを発売
 オランダRoyal Philips Electronics社は,車載ネットワーク規格のFlexRay 2.1に対応した通信コントローラLSI「SJA2510」を発売する.また本LSIは,80MHz動作のARM968Eコアを内蔵している.FlexRay通信コントローラのIPコアについては,米国Freescale Semiconductor社と共同で開発した.

 FlexRayの通信コントローラ部はデュアルチャネルに対応しており,FlexRayバス・ドライバも搭載している.また,CAN 2.0Bコントローラを6チャネル,LIN 2.0マスタ・コントローラを8チャネル内蔵している.このほか,768Kバイトのフラッシュ・メモリや16KバイトのSRAM,PWM回路,タイマ,10ビットA-Dコンバータなどを搭載している.

 本LSIの接合温度範囲は-40〜+150℃.動作電圧は5Vだが,42Vまでの耐圧を備える.パッケージは144ピンLQFP.

 2005年11月からサンプル出荷を開始する予定.本LSI用評価ボードも提供する.今後は,ユーザの要求に合わせて機能を限定した製品も発売していくという.

 なお,同社はすでにFlexRay対応トランシーバLSI「TJA1080」をサンプル出荷しているが,これとSJA2510を利用すればFlexRayネットワークに接続するノードの物理層からアプリケーション層までの機能を実現できる.本トランシーバLSIはバス型とアクティブ・スター型のトポロジに対応する.最大伝送速度は10Mbps.現在は,バス・ガーディアン(エラー処理用LSI)インターフェースを備えているだけだが,将来はバス・ガーディアンとトランシーバを1チップに集積した製品を発売していきたいという.

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