Cypress,昇降圧型DC-DCコンバータを内蔵した1.8V動作の無線版USBトランシーバLSIを発売
 米国Cypress Semiconductor社は,USBプロトコルを利用して接続できる2.4GHz帯トランシーバLSI「WirelessUSB LP」を発売した.本LSIの動作電圧は1.8〜3.6Vである.1.8Vの電圧を2.7Vに昇圧するDC-DCコンバータを内蔵する(出力電流は15mA).例えば2.5Vで駆動する外付けマイコンやセンサなどに電源電圧を供給できる.

 スペクトラム拡散方式としてDS-SS(直接拡散方式)を用いた場合のデータ転送速度は最大250kbps.DS-SSの代わりにGFSK(Gaussian frequency shift keying)を用いた場合は最大1Mbps.ただし,DS-SSと比べてGFSKは干渉に弱いため,通信距離は数m程度にとどまる.

 本LSIの送信出力は最大+4dBで,このときの消費電流は32mA.待機時の消費電流は1μA以下である.受信感度は-95dB.動作温度範囲は0〜70℃.パッケージは,外形寸法が6mm×6mmの40ピンQFN.

 すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷の開始時期は,2006年第1四半期の予定.

■価格
約1.2ドル(10,000個購入時の単価)

■連絡先
日本サイプレス株式会社
TEL:03-5371-1921

(c)2005 CQ出版