三菱マテリアル製RFIDタグを大量に使用する重要書類の管理システムをチェックポイントが製品化
 チェックポイントシステムジャパンは,RFIDタグを利用した企業向けの書類管理システム「IFS(Intelligent File-management System)スタンダードパック」を発売した.三菱マテリアル,エヌ・アンド・アイ・システムズと共同開発した.重要書類を保管している場所への社員の出入りや書類の貸し出し/返却,利用状況などを管理する.本システム(基本構成)には,書類に貼付するRFIDタグ(10,000枚),RFIDタグ内蔵の利用者カード(100枚),ゲート型アンテナ(2台),RFID読み取り装置(1台),RFID読み取り・書き込み装置(1台),専用アプリケーション・ソフトウェアが含まれている.

 本システムに利用されるRFIDタグは三菱マテリアルが製造している.非接触型で,13.56MHzの周波数帯を利用している.セキュリティに考慮して,通信プロトコルは独自方式を採用した.本RFIDタグは,密集した状態でも読み取りエラーが低い.例えば,背幅が10mmの文庫本に本RFIDタグを取り付け,毎秒5冊の速度で読み取りを行ったところ読み取りエラーは0%,毎秒10冊では1%未満だったという.

 書類保管場所の入口に設置されるゲート型アンテナも三菱マテリアル製である.RFIDタグとの通信距離は最大45cm.

 今後は,本システムに生体認証機能を追加したり,機能を減らした低価格製品を提供していく予定.

■価格
980万円(基本構成)

■連絡先
株式会社チェックポイントシステムジャパン
TEL:03-3248-3000

(c)2005 CQ出版