Lattice,CPLDに近い使い勝手を実現したフラッシュ・メモリ内蔵FPGAを発売
 米国Lattice Semiconductor社は,フラッシュ・メモリを内蔵するFPGAファミリ「MachXO」を発売した.256 LUT(look-up table)〜2,280 LUTを搭載する4品種を用意する.従来,大規模CPLDや小規模FPGAが使われてきたアプリケーションへの適用をねらう.

 MachXOの基本アーキテクチャは,すでに発売されているLatticeXPと同等である.すなわち,SRAMで構成される4入力LUTをベースとし,回路(コンフィグレーション)データを記録するフラッシュ・メモリを内蔵する.電源投入後,コンフィグレーションに要する時間は1ms以下である.

 MachXOは,LatticeXPと比較すると小規模だが,規模に対してI/Oピンの数が多いことが特徴である.また,一部の製品のみPLL(phase-locked loop)と9Kビットのメモリ・ブロックを内蔵.

 0.13μmプロセスで製造する.コア電圧は1.2V.コア用電源として,外部から1.2Vを供給する低電圧版と,1.8/2.5/3.3Vを供給する通常電圧版(電圧レギュレータ内蔵)の2種類が用意される.

 「MachXO256」と「MachXO640」は,すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷は2005年第3四半期から.「MachXO1200」と「MachXO2280」は,2005年後半にサンプル出荷を開始する予定である.

 設計ツールは,同社のPLD開発環境「ispLEVER 5.0 SP1」を使用する.MachXO256またはMachXO640を搭載する評価ボードを用意する.

■価格
1.50ドル(MachXO256,25万個購入時の単価)
2.25ドル(MachXO640,25万個購入時の単価)
99ドル(評価ボード)

■連絡先
ラティスセミコンダクター株式会社
TEL:03-3342-0701

(c)2005 CQ出版