Atheros,従来と比べて消費電力の半減を見込める組み込み機器向けワイヤレスLANチップのデモを公開
 米国Atheros Communications社は,2005年7月13日〜15日に開催されている無線通信技術に関する展示会「ワイヤレスジャパン2005(東京ビッグサイト,東京都江東区)」において,同社のワイヤレスLANチップ「AR6001X」の展示およびデモンストレーションを行った.AR6001XはIEEE 802.11a/b/gに対応している.おもに携帯機器における需要を見込んでいる.

 低消費電力を実現するため,ディジタル回路ではゲーテッド・クロック回路によるクロック制御を行い,RF部では使用状況に応じて細かく電流量を調整している.このほか,IEEE 802.11eのオプションとして定められているAPSD(automatic power save delivery)プロトコルに対応した.このプロトコルを用いることで,パケットの送受信にかかる時間(RF回路の動作時間)を最小限にできるという.2005年6月に行われた本チップの記者説明会では,一般的なワイヤレスLANチップが送信時で1.5W,受信時で1.0Wの消費電力であるのに対して,本チップは1/2〜1/3に低減できると見込んでいる.ただし,消費電力や動作電圧などの詳細は非公開(顧客にのみ公開).

 現在,サンプル出荷中.2005年9月から量産を開始する予定.評価ボードとして,本チップを搭載したSDカード・モジュールを提供する.

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アセロス・コミュニケションズ株式会社
TEL:03-5501-4100
E-mail:sales@atheros.com

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