Cypress,ダイナミック・レンジが72dBの300万画素CMOSイメージ・センサを発売
 米国Cypress Semiconductor社は,撮像面の画素数が300万のCMOSイメージ・センサ「CYIWOSC3000A」を発売した.携帯電話などへの搭載をねらう.本CMOSイメージ・センサのダイナミック・レンジは最大72dB.

 ダイナミック・レンジを拡大するため,二つの機能を搭載した.一つは,入射光量に対する画素出力信号(感度特性)に非直線性を持たせる機能である.もう一つは,アナログ領域で複数の画素を合成してSN比を改善する機能である.合成できる画素数は2〜4.

 本CMOSイメージ・センサの画素サイズは2.54μm×2.54μm,撮像面のサイズは5.2mm×3.9mm(光学サイズは1/3インチ).フレーム速度は2,048×1,536画素で30フレーム/s,640×480画素で83フレーム/s.電源電圧は,アナログ部の電圧が2.56〜3.1V,ディジタル部の電圧が1.65〜2.0V,I/O電圧が1.8〜2.8V.マスタ・クロックの周波数は100MHz.

 内蔵しているプロセッサを用いてフレーム・サイズやフレーム・レート,ゲイン,露出などを制御することも可能.ただし,色の合成などの画像処理については外付けのプロセッサを利用する.

 サンプル出荷はすでに開始している.量産出荷は2005年10月から開始する予定.

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