Nethra,3Mピクセルの解像度に対応したカメラ付き携帯電話向けの画像処理プロセッサを発売
 米国Nethra Imaging社は,カメラ付き携帯電話に特化した画像処理プロセッサ「NI-2050ファミリ」を発売した.3Mピクセルの解像度のCMOSセンサおよびCCDカメラに対応する.

 ディジタル・カメラの持つ機能を携帯電話に搭載するため,独自のアーキテクチャを開発した.オートフォーカスなどのシンプルな機構制御は内蔵するARM7プロセッサで処理する.一方,手ぶれ補正や赤目検出,RGB-YUV変換,明るさ調整機能(1ルクス未満の照度でも画像をキャプチャできる)などの画像処理については,専用ハードウェアで処理する.これにより,高画質,低消費電力を実現できたという.例えば,1Mピクセルに対応した携帯電話向けCMOSカメラ・モジュールの消費電力は一般に約150mWと言われている.一方,本プロセッサを用いた3MピクセルのCMOSカメラ・モジュールの消費電力は100mW強程度に抑えられると同社はみている.

 本ファミリのベースとなるチップ「NI-2060」は,ARM7プロセッサや画像処理回路のほかに,汎用I/O,I2C,PWM(pulse width modulation)などのインターフェース,64Kバイトのフラッシュ・メモリ,32KバイトのSRAMを備えている.このほか,NI-2060の機能にSDRAMコントローラを追加した「NI-2070」,8MバイトのSDRAMを内蔵した「NI-2080」,2MバイトのSDRAMを内蔵した「NI-2090」の合計4品種を用意する.NI-2060とNI-2080,NI-2090はピン互換性を持つ.パッケージは,外形寸法が8mm×8mmの168ピンBGA.

 すべての品種についてサンプル出荷を開始している.量産出荷は2005年第3四半期から開始する予定.また,開発環境としてNI-2080を搭載した評価ボードを提供する.

 同社は,画像処理プロセッサを開発するファブレスの半導体メーカで,2003年に設立された.

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